2013年 01月 22日
御在所 アルファ・ルンゼ(1月20日) |

正月明けの仕事も、一段落した20日
ヨシゾー企画で、御在所のアルファ・ルンゼへ
マルチアイスのトレーニングに行くことになった。
マルチということでメンバーを絞り、私、ヨシゾー、タモゾー
ゴルゴ、マインの5人で2パーティーとした。
ゴルゴは久しぶりの登場だ!
アイス・バイルを握るのは 「3年ぶり」 だと言った。
(そうか~!そんなに冬遊んでなかったっけ?)
ひなびた温泉街の、ひなびた土産物通りを
場違いな荷物を背負って、登山道へと向かう。

意外と空の色が悪い!!
天気予報を信じていただけに、想定外だった。
北谷に完成した巨大な建造物。
2008年に起きた、大土石流の被害復旧の一つだ。
その防岩堰堤の間を抜けて行く。
(防岩などと言う言葉があるかどうかは、知らない!!?
だけど、砂防堰堤とは構造が違うし・・・)

ウサギ2匹は、跳んで行ってしまったし
振り返ってもカメ2匹は、姿が見えない!
一人寂しく、裏道を登った。
突然、眩しい日差しが差してきた!
暖かい光を見るだけでも、心が安らぐ・・・。

藤内小屋で休憩しているときに、アイゼンの材質の話になった。
「最近は、ステンレス製もでているが、硬さはやっぱりクロモリだな!」 と
私が言うと
ゴルゴが 「なんですか?それ?黒森さんが作ってるんですか?」 と
真顔で聞いてきた!!
(こいつ、何言ってんだ・・・?)
「クローム・モリブデン鋼」 と教えると
「え~、てっきり黒森という日本人が作った、特別な物かと思いましたよ!
けっこうマジに・・・」 と言った。
これにはマインも大うけして
「私でも、知ってましたよ~・・・」
皆で、しばらく大笑いした!!

今年の御在所は、氷の育ちが良いようだ!
中又も、登れそうに見える。
ただ、下部のベルグラは厳しそう!!

裏道を外れ、アルファ・ルンゼのアプローチに入った。
トレースは有るものの、深雪のツボ足で息が切れる!

日曜日ということで、覚悟はしていたが
取り付きでは、渋滞が発生していた!!
しかし、狭いルンゼだけに待つしかない。

我々に、順番が回ってきた。
それにしても、凄い風だ!!
時折、耐風姿勢を余儀なくされた。

ここまでのアプローチが長かったが、やっとクライミングが始まった。
前パーティーからの落氷が、ひっきりなしだが
そんなこと、かまってられない!

このビレイをしている時が、一番辛い!
鼻水をこすりながら、ロープをさばく。

追っ掛けで登ってきたタモゾー。
彼は北海道生まれで、めっぽう寒さには強いのだが
「今日の風はさすがに寒いわ!!」 と顔を歪ませている。
気温はマイナス5℃と、それ程でもないのだが
風による体感温度の低下は、相当なものだ!!

後続も多いだけに、先を急ぐ。
(というよりは、一刻でも早くこの厳しい環境から、抜け出したかった!?)

ピッチを終え、不安そうに先を見つめるマイン。

こっちのゴルゴは、うずくまって寒さに耐えている!

急かされるように、アイス3ピッチを終え
最後の岩稜クライミングをこなし、稜線に飛び出た。

稜線の岩陰に入り、つかの間の安らぎを得るヨシゾー。
(さっさと行くぜ!)

帰りは稜線を越え、風裏の藤内沢を下りることにした。
童心に帰り、御在所エキスプレスを楽しむ!!

マインは 「ソリを持ってくれば良かった」 などと、はしゃいでいる。
そして 「今日は、これが一番おもしろかった!」 と言った。
(なんじゃ~それ!!)
厳しい寒さだったが、楽しい一日だった。
(氷遊び、最高~!!)
でも、意外と遅くなってしまった!
(とっとと、帰ろう・・・)

by 隊長
by junkie-climber
| 2013-01-22 19:25
| アイスクライミング
|
Comments(1)

木曽駒の記事は今夜アップでしょうか?早く読みたいです。
私はその日、御嶽で雪洞泊してました。w
それにしても 他の隊員さんからのコメントが無いのはなぜでしょう?
私はその日、御嶽で雪洞泊してました。w
それにしても 他の隊員さんからのコメントが無いのはなぜでしょう?
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