2013年 03月 13日
第3回キャンディー・フェスティバル(3月9~10日) |
今年も、キャンフェスが開催された。
アイスクライミングを体験してみたいという、一般の人々にギヤ全てを貸し出し
アイスキャンディーで遊んでもらう催しだ。
昼には、バーベキューパーティー、夜にはホットワインと甘酒を飲みながらの
花火と、キャンディーのライトアップショー。
更に翌日には、超ビギナーコンペと称して、大会形式で皆に争ってもらい
豪華商品をゲットしてもらうというのも、用意されている。
以上のことが、全て無料だ!
赤岳鉱泉の努力には、頭が下がる思いだ。
今回もジャンキーから8人が、スタッフとして手伝うことになった。
9日
今日は、堰堤バスのお出迎えはない。
自力でのアプローチとなった。

すっかり春めいた日差しとなってきた。
汗ばんでくる。
気持ちの良い朝だ!
一人、春の気配を感じながら、ノンビリと雪道を歩いた。
(この足跡は、誰だ?)

今日の鉱泉は、宿泊予約だけでも300人を越えていて
大変な一日になる予想だ。
急遽、行者小屋を開け50人程は、そちらに回ってもらったらしい。
10時からは、スタッフミーティングが行われた。
先々週のキャンディー・カップでの事故のこともあり
安全確保優先の通達がなされた。

美濃戸林道で脱輪事故があり、お客の到着が遅れているようだが
定刻になったので、間に合ってるお客を集め
若旦那タイキが、キャンフェス開幕を宣言した。

まずは、イシゼキGとアダチ夫妻による
[アイスクライミングを楽しむために] の講座と、デモ・クライミングが始まった。

私が、いつものシリーズ写真を撮っていると
傍らから、ホンゴウGがヨダレを垂らしながら、うらやましそうに見ている!?
(しかたが、ないな~)
「ホンゴウちゃん、今回はホンゴウ・バージョンにしてあげるわ」
嬉しそうに、歩み寄ってきた。
「もてる男は、つらいの~!」

体験会が始まった。

今日の私の仕事は、装備係だ。
ハーネスを付け、アイゼンのサイズ調整をし、ヘルメットをかぶらせ
案内係に引き継ぐ。
アイス対応の靴を履いている人は、皆無で殆どの人が歩き用の靴。
4シーズン用なら手間は少ないが、3シーズン用、トレーッキングシューズとなると
そうはいかない!!
使えるアイゼンを探すのに、一苦労だ。
はたまた、セミカットのスニーカーで来たお客には難儀した!
ここの部署がモタモタしていては、受付が滞ってしまう。
素手になって、奮闘した。
疲れてきた!腹も減ってきた!
ふと、後ろを見るとコンロの火はすでにおきていて、食材も置いてある。
そっと抜け出し、調理係に変身した。
お客に提供が始まれば、パニック状態になる。
それまでに、スタッフは先に腹ごしらえをさせようという目論見だ。
味見と称して、一人食いまくる!?

手が離せるスタッフを順番に呼び寄せ、食べさせた。
そろそろお客も、スタッフが食べているのを横目で見ていて
これ以上は、お預けにしておけそうにない。
声を掛けた 「さあ皆さん、自由に腹一杯食べてください」 と
こうなると、調理係は大変だ。
案内係のミッチーとアユを、調理係に変身させた。
そして、その場をそっと離れた。
暫くして戻ってみると、お客に囲まれた中で、生焼けの肉に伸びてくる箸を
トングで追い払い、戦っていた!
(よく似合ってるわ!!)
「隊長!!何処へ行ってたの?大変なんだから!」
叱られた・・・。
どんどんお客は、増えてくる!!
クライミングにも、行列が出来始めた。
急遽、2ルートを追加した。
今度はビレイ係に変身した。
私の性格上、ただ登らせるだけでは済まない。
ジャンキー・クライミング教室になってしまった。
時間が掛かりすぎるかも知れないが
「少しずつ分かってきました。楽しくなってきた」 という
お客さんの嬉しそうな顔を見ると、私も嬉しくなった。
3時を過ぎ (そろそろかな) と受付を見ると、なんのことはない
行列が出来ているではないか!!
(え~!!いつまで続くんだ!)
ビレイ係にした4人は、朝から延々とビレイしているはずだ。
くたびれているだろう!
あまりのお客の多さに、とうとう装備品が回らなくなってきたようだ。
ミッチーが大声で装備回収を、呼びかけている。
(こいつの、この現場仕切り能力は天性かも・・・)
後のプログラムが、まだ控えている。
4時、今日の終了コールが掛かった。
(受け付け集計で、100人を超える人が楽しんでくれたらしい)
僅かの時間だが、やっとスタッフ達もクライミングを楽しむことが出来た。

スタッフの晩飯は、お客が終わってからだ。
今日はずいぶんと遅くなるだろう!
部屋で酒盛りが始まった。
外の賑やかさに、窓から覗いてみると花火が始まっていた。

7時半、やっと晩飯にありつくことが出来た!
私は、すでに出来上がっている!
進まない食を、頑張って少しずつ口に運んだ。

食後一息ついていると、皆の歌声と共にサプライズがやって来た!!
バースデイケーキだった。
そう、明日10日は私の誕生日だ。
チームの若衆達が、鉱泉に頼んで作ってもらったらしい。
本人すら、忘れていたことを・・・!
本当に、ビックリした!
嬉しかった!!
まだ、ホールにいたお客や、スタッフ一同の祝福を受け、舞い上がってしまった!!
(感謝感激!!あめあられ!!)
皆にはやされ、写真を撮ったが
娘や孫の祝福を受け、喜びが隠せない只のジジーになっている。
(たしかに只のジジーだが、まだジジーとは呼ばれたくない!!)
ジャンキーメンバー達も、私のこんな顔を見るのは、初めてのことだったろう。

もちろん [もてる男は、つらいの~!] も撮ったが
あまりにもアホ顔なので、今回も非公開とする。

ハシャギにハシャイだ!!
飲みに飲んだ!!
部屋に戻ったのは0時を過ぎていた。
いつも7~8人で泊まっている、いつもの部屋に
今日は22人寝なければならない!!
早い者勝ちで、布団の海に潜り込んだ。

10日
重い体を引きずり、外に出てみると
すでにコンペ用の落書きは、終えられていた。
超ビギナーコンペという設定だが、どう見たって???
このバウンダリーをこなせる奴は、超ビギナーとは呼べない!

8時から受付が始まった。
コンペの方も、予定人数を超え
50人の選手登録となった。

昨日とは打って変わって、怪しい天気だ!?
嫌な風が吹いている。
キャンディーを前に、ルール説明が行われる。

コンペが始まった。
セッション方式である。
6ルート用意され、どのルートからチャレンジしても良い。
やさしいルートは人が殺到して、行列だ。
空いているからといって、難ルートに挑めば
いきなりパワーを吸い取られる。
制限時間内に、いかに効率良く回るのかも作戦の内だ。
ビレイヤーにとっても、どのルートを任されるかで
忙しさが大きく変わる。

皆が私の顔を覗くなり 「隊長(体調)、大丈夫ですか?」 と
声を掛けていく。
私は、まだ昨夜の後遺症が残っているようだ。
監督業に徹することにした。

寒い中、振る舞いのキノコ汁が大人気だ。
タイキの頭にイモト人形が乗っている。
(なにやってんだ???)

訳はすぐに分かった!
本物のイモトが現れた!
TV番組 [イッテQ] の撮影のようだ。
(ちゃんと、眉毛をつけていた!!)
今晩は、鉱泉泊まりらしい。

コンペも終了し、表彰式が始まる頃、天気が荒れてきた!
霰が吹き付ける、嵐の中でのジャンケン大会となった!!

スタッフも参加OKということで、ジャンケンに加わるが
本日一番の目玉景品、シモンのバイル2本セットを
なんと、ジャンキーのヨシゾーが取ってしまった!!!
スタッフ皆から、やっかみのブーイングを浴びる。
皆、早々に鉱泉内に逃げ戻り、帰り支度をする。
今回も楽しい二日間だった。
鉱泉仲間と騒ぎ、飲み、話し合い
キャンフェスを楽しみ、本当に有意義な時間だった。
そして、こんな私のためにパーティーを企画してくれた
ジャンキー仲間、鉱泉スタッフ、ガイドさん達
本当に、ありがとうございました。
賑やかな誕生日を、すごさせて頂きました。
(人のつながりに、感謝!感謝!)
by 隊長
アイスクライミングを体験してみたいという、一般の人々にギヤ全てを貸し出し
アイスキャンディーで遊んでもらう催しだ。
昼には、バーベキューパーティー、夜にはホットワインと甘酒を飲みながらの
花火と、キャンディーのライトアップショー。
更に翌日には、超ビギナーコンペと称して、大会形式で皆に争ってもらい
豪華商品をゲットしてもらうというのも、用意されている。
以上のことが、全て無料だ!
赤岳鉱泉の努力には、頭が下がる思いだ。
今回もジャンキーから8人が、スタッフとして手伝うことになった。
9日
今日は、堰堤バスのお出迎えはない。
自力でのアプローチとなった。

すっかり春めいた日差しとなってきた。
汗ばんでくる。
気持ちの良い朝だ!
一人、春の気配を感じながら、ノンビリと雪道を歩いた。
(この足跡は、誰だ?)

今日の鉱泉は、宿泊予約だけでも300人を越えていて
大変な一日になる予想だ。
急遽、行者小屋を開け50人程は、そちらに回ってもらったらしい。
10時からは、スタッフミーティングが行われた。
先々週のキャンディー・カップでの事故のこともあり
安全確保優先の通達がなされた。

美濃戸林道で脱輪事故があり、お客の到着が遅れているようだが
定刻になったので、間に合ってるお客を集め
若旦那タイキが、キャンフェス開幕を宣言した。

まずは、イシゼキGとアダチ夫妻による
[アイスクライミングを楽しむために] の講座と、デモ・クライミングが始まった。

私が、いつものシリーズ写真を撮っていると
傍らから、ホンゴウGがヨダレを垂らしながら、うらやましそうに見ている!?
(しかたが、ないな~)
「ホンゴウちゃん、今回はホンゴウ・バージョンにしてあげるわ」
嬉しそうに、歩み寄ってきた。
「もてる男は、つらいの~!」

体験会が始まった。

今日の私の仕事は、装備係だ。
ハーネスを付け、アイゼンのサイズ調整をし、ヘルメットをかぶらせ
案内係に引き継ぐ。
アイス対応の靴を履いている人は、皆無で殆どの人が歩き用の靴。
4シーズン用なら手間は少ないが、3シーズン用、トレーッキングシューズとなると
そうはいかない!!
使えるアイゼンを探すのに、一苦労だ。
はたまた、セミカットのスニーカーで来たお客には難儀した!
ここの部署がモタモタしていては、受付が滞ってしまう。
素手になって、奮闘した。
疲れてきた!腹も減ってきた!
ふと、後ろを見るとコンロの火はすでにおきていて、食材も置いてある。
そっと抜け出し、調理係に変身した。
お客に提供が始まれば、パニック状態になる。
それまでに、スタッフは先に腹ごしらえをさせようという目論見だ。
味見と称して、一人食いまくる!?

手が離せるスタッフを順番に呼び寄せ、食べさせた。
そろそろお客も、スタッフが食べているのを横目で見ていて
これ以上は、お預けにしておけそうにない。
声を掛けた 「さあ皆さん、自由に腹一杯食べてください」 と
こうなると、調理係は大変だ。
案内係のミッチーとアユを、調理係に変身させた。
そして、その場をそっと離れた。
暫くして戻ってみると、お客に囲まれた中で、生焼けの肉に伸びてくる箸を
トングで追い払い、戦っていた!
(よく似合ってるわ!!)
「隊長!!何処へ行ってたの?大変なんだから!」
叱られた・・・。
どんどんお客は、増えてくる!!
クライミングにも、行列が出来始めた。
急遽、2ルートを追加した。
今度はビレイ係に変身した。
私の性格上、ただ登らせるだけでは済まない。
ジャンキー・クライミング教室になってしまった。
時間が掛かりすぎるかも知れないが
「少しずつ分かってきました。楽しくなってきた」 という
お客さんの嬉しそうな顔を見ると、私も嬉しくなった。
3時を過ぎ (そろそろかな) と受付を見ると、なんのことはない
行列が出来ているではないか!!
(え~!!いつまで続くんだ!)
ビレイ係にした4人は、朝から延々とビレイしているはずだ。
くたびれているだろう!
あまりのお客の多さに、とうとう装備品が回らなくなってきたようだ。
ミッチーが大声で装備回収を、呼びかけている。
(こいつの、この現場仕切り能力は天性かも・・・)
後のプログラムが、まだ控えている。
4時、今日の終了コールが掛かった。
(受け付け集計で、100人を超える人が楽しんでくれたらしい)
僅かの時間だが、やっとスタッフ達もクライミングを楽しむことが出来た。

スタッフの晩飯は、お客が終わってからだ。
今日はずいぶんと遅くなるだろう!
部屋で酒盛りが始まった。
外の賑やかさに、窓から覗いてみると花火が始まっていた。

7時半、やっと晩飯にありつくことが出来た!
私は、すでに出来上がっている!
進まない食を、頑張って少しずつ口に運んだ。

食後一息ついていると、皆の歌声と共にサプライズがやって来た!!
バースデイケーキだった。
そう、明日10日は私の誕生日だ。
チームの若衆達が、鉱泉に頼んで作ってもらったらしい。
本人すら、忘れていたことを・・・!
本当に、ビックリした!
嬉しかった!!
まだ、ホールにいたお客や、スタッフ一同の祝福を受け、舞い上がってしまった!!
(感謝感激!!あめあられ!!)
皆にはやされ、写真を撮ったが
娘や孫の祝福を受け、喜びが隠せない只のジジーになっている。
(たしかに只のジジーだが、まだジジーとは呼ばれたくない!!)
ジャンキーメンバー達も、私のこんな顔を見るのは、初めてのことだったろう。

もちろん [もてる男は、つらいの~!] も撮ったが
あまりにもアホ顔なので、今回も非公開とする。

ハシャギにハシャイだ!!
飲みに飲んだ!!
部屋に戻ったのは0時を過ぎていた。
いつも7~8人で泊まっている、いつもの部屋に
今日は22人寝なければならない!!
早い者勝ちで、布団の海に潜り込んだ。

10日
重い体を引きずり、外に出てみると
すでにコンペ用の落書きは、終えられていた。
超ビギナーコンペという設定だが、どう見たって???
このバウンダリーをこなせる奴は、超ビギナーとは呼べない!

8時から受付が始まった。
コンペの方も、予定人数を超え
50人の選手登録となった。

昨日とは打って変わって、怪しい天気だ!?
嫌な風が吹いている。
キャンディーを前に、ルール説明が行われる。

コンペが始まった。
セッション方式である。
6ルート用意され、どのルートからチャレンジしても良い。
やさしいルートは人が殺到して、行列だ。
空いているからといって、難ルートに挑めば
いきなりパワーを吸い取られる。
制限時間内に、いかに効率良く回るのかも作戦の内だ。
ビレイヤーにとっても、どのルートを任されるかで
忙しさが大きく変わる。

皆が私の顔を覗くなり 「隊長(体調)、大丈夫ですか?」 と
声を掛けていく。
私は、まだ昨夜の後遺症が残っているようだ。
監督業に徹することにした。

寒い中、振る舞いのキノコ汁が大人気だ。
タイキの頭にイモト人形が乗っている。
(なにやってんだ???)

訳はすぐに分かった!
本物のイモトが現れた!
TV番組 [イッテQ] の撮影のようだ。
(ちゃんと、眉毛をつけていた!!)
今晩は、鉱泉泊まりらしい。

コンペも終了し、表彰式が始まる頃、天気が荒れてきた!
霰が吹き付ける、嵐の中でのジャンケン大会となった!!

スタッフも参加OKということで、ジャンケンに加わるが
本日一番の目玉景品、シモンのバイル2本セットを
なんと、ジャンキーのヨシゾーが取ってしまった!!!
スタッフ皆から、やっかみのブーイングを浴びる。
皆、早々に鉱泉内に逃げ戻り、帰り支度をする。
今回も楽しい二日間だった。
鉱泉仲間と騒ぎ、飲み、話し合い
キャンフェスを楽しみ、本当に有意義な時間だった。
そして、こんな私のためにパーティーを企画してくれた
ジャンキー仲間、鉱泉スタッフ、ガイドさん達
本当に、ありがとうございました。
賑やかな誕生日を、すごさせて頂きました。
(人のつながりに、感謝!感謝!)
by 隊長
by junkie-climber
| 2013-03-13 19:10
| アイスクライミング
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